第35回講演会　東京大学生産技術研究所　物質・環境系部門　工藤一秋教授

産総研触媒化学融合研究センターでは、様々な分野で活躍している大学、公的研究機関、企業等の方々をお招きして講演会を開催することで分野の垣根を越えた連携の実現を目指しています。多くの方々のご参加をお待ちしております。

日時：2016年　9月　6日（火）16：00～17：15
場所：産総研第5事業所　第4会議室（5-2　6603室）  （茨城県つくば市東1-1-1）

講演概要：

◆ペプチド有機触媒の開発

酵素が水中で高効率かつ高選択的にはたらく優れた触媒であることから，酵素をまねて人工ペプチドを選択的触媒に，という考え方は古くからあったが，その成功例はながらく限られていた。我々は，2000年前後にアミン触媒が発表されたことを受け，N末端アミノ基を活性中心とし，水系溶媒中で機能するペプチド有機触媒を開発した。アミノ酸配列について検討した結果，ターン＋ヘリックス構造を持つペプチドが良好な結果を与えることを認め，さらに，低分子触媒では実現の難しい選択性を示す反応もいくつか見出した。当日は，コンビナトリアル化学的アプローチによる触媒の最適化についても紹介する。

第35回講演会チラシ
第35回講演会概要

【問い合わせ先】　触媒化学融合研究センター 担当：白川
E-mail:irc3-kouenkai-ml@aist.go.jp 　TEL:029-861-2763