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第51回講演会 慶應義塾大学 井口知栄准教授

講演会名 第51回講演会 慶應義塾大学 井口知栄准教授
開催日 2017年07月28日
開催場所 産総研第5事業所第2本館第4会議室(5-2-6603室)
参加人数 34名
概要

◆多国籍企業の研究開発・技術開発拠点のリロケーション:
ホストアジア諸国の事例を中心に

慶應義塾大学 商学部
井口 知栄 准教授

研究開発拠点は、企業活動の価値連鎖の最上流に位置する機能であるが、日本企業ではグローバル化が進んでいない。課題として日系多国籍企業における研究開発拠点の役割のアップグレード並びにリローケーションに対する意識向上が挙げられる。

在ASEANの研究開発拠点の機能、役割、企業間連携を中心に分類し、ホスト国で獲得した知識や成果をいかにホーム国、ASEAN地域、または、グローバルに活用するのか、多国籍企業グループ全体のイノベーション戦略への貢献を分析した。日本企業の海外売上比率が高まる中、ホスト国でのニーズをいち早く知り迅速に対応することや、現地での協働への期待からグローバルイノベーション戦略のメカニズムの機能として研究開発拠点が位置付けられている。

研究開発活動に対する政策が変化するASEAN諸国での多国籍企業の研究開発活動の変遷とメカニズム解明した。具体的には、研究開発活動によるホスト国からホーム国または第三国への知識フローと、ホスト国での知識獲得活動に注目をし、研究開発拠点のリロケーション、または同じ拠点でのR&D拠点の役割の深化への要因を解説した。

170728井口研究開発拠点に必要な要因として、ホスト国での政策、環境、人材、コストが挙げられる。ASEAN諸国の中では、シンガポールにおいて成功しており、研究開発拠点の役割のアップグレード並びにリローケーションが進んでいる。大きな役割を果たしているのが、国立研究所( A*Star )のファシリテーション能力であり、多国籍企業との橋渡し機能を担うコーディネータの存在が大きい。

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