イベントスケジュール

第23回講演会 京都大学 時任宣博教授

イベント名 第23回講演会 京都大学 時任宣博教授
期日 2015.08.21
詳細

産総研触媒化学融合研究センターでは、様々な分野で活躍している大学、公的研究機関、企業等の方々をお招きして、講演会を開催することで分野の垣根を越えた連携の実現を目指しています。多くの方々のご参加をお待ちしております。

日時:2015年 8月 21日(金)16:00~17:30

場所:産総研第5事業所第2本館第4会議室  5-2-6603室 (茨城県つくば市東1-1-1)

講演概要:

◆高周期典型元素を含む新規なπ電子系の創出

<講師>京都大学化学研究所所長

    物質創製化学研究系・有機元素化学研究領域  時任 宣博 教授

 

高周期典型元素を含む低配位化学種は、非常に高反応性であり、通常の条件下では不安定であるため、その構造や性質は未解明の点が多かったが、立体保護(速度論的安定化)により安定な化学種としての合成・単離が可能であることが実証され、近年その化学が多くの注目を集めている。
本講演では演者らの最近の研究成果として、まず、リン-炭素二重結合を環状交差共役系に組み込んだ新規なπ電子系化合物であるトリホスファ[3]ラジアレンの合成・単離とその特異な構造および酸化還元挙動について述べる。次に、Al 原子上にかさ高い置換基を有するバレレン型ジアルマンを前駆体とするAl=Al二重結合化学種(ジアルメン)の発生およびそのアレーン類やアルキン類との付加反応、さらに遷移金属錯体との反応による新規な二配位アルミニウム錯体の生成について述べる。また、含Al環状4π共役系化合物であるアルモール(アルミナシクロペンタジエン)類の合成・単離とその特異な反応性についても言及する。

第23回講演会チラシ
第23回講演概要

備考

【問い合わせ先】 触媒化学融合研究センター 担当:白川     Tel:029-861-2763
E-mail:irc3-kouenkai-ml@aist.go.jp