第30回講演会 豊田中央研究所 佐藤俊介研究員、産総研中国センター 佐々木義之招聘研究員
イベント名 | 第30回講演会 豊田中央研究所 佐藤俊介研究員、産総研中国センター 佐々木義之招聘研究員 |
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期日 | 2016.03.18 |
詳細 |
産総研触媒化学融合研究センターでは、様々な分野で活躍している大学、公的研究機関、企業等の方々をお招きして、講演会を開催することで分野の垣根を越えた連携の実現を目指しています。 今回は 「触媒研究における新たな「知」の発見に向けて」 をテーマとして下記の通り開催いたします。 多くの方々のご参加をお待ちしております。 日時:2016年 3月 18日(金)15:00~17:00 場所:産総研第5事業所第2本館第4会議室(5-2-6603室) (茨城県つくば市東1-1-1) 講演概要 ◆水を電子源としたCO2光還元反応を目指した半導体 太陽光と水を用いてCO2を還元する研究は、再生可能エネルギー源の創製およびCO2排出問題の解決にむけて重要である。現状において、太陽光で最も効率よくCO2を有機物へと変換できるのは植物の光合成である。植物は、水・CO2・太陽光を用いて糖を作り出すが、様々な反応が組み合わさっており、その模倣は容易ではない。そこで我々は、太陽光と水を用いてCO2を有機物に変換することだけに着目し、半導体と錯体触媒を組み合わせた新規CO2還元光触媒の開発を行った。さらに、最近の研究成果として、太陽光と水を用いたCO2変換技術について報告する。 ◆触媒反応探索における「体験と理解」 日本の神道は多神教、イスラム教は一神教ですが、キリスト教の神は「三位一体」、つまり、父と子と聖霊がひとつであるところの神です。この一見矛盾した神性については、ひとつの磁石がS極とN極という二つの対立する極からできているように、世界が何らかの対極性からできていると考えれば、ある程度理解可能なものとなります。本講演では、私が30数年間従事してきた二酸化炭素の化学的固定化を中心とした触媒反応探索の経緯に即して、科学研究における対極性、すなわち「体験と理解」について考えてみたいと思います。 |
備考 | 【問い合わせ先】 触媒化学融合研究センター 担当:白川 |