第40回講演会 筑波大学 関口章教授、 トゥールーズ大学 加藤剛Research Director
イベント名 | 第40回講演会 筑波大学 関口章教授、 トゥールーズ大学 加藤剛Research Director |
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期日 | 2016.12.21 |
詳細 |
産総研触媒化学融合研究センターでは、様々な分野で活躍している大学、公的研究機関、企業等の方々をお招きして、講演会を開催することで分野の垣根を越えた連携の実現を目指しています。 日時:2016年 12月 21日(水)15:00~17:00 講演概要: ◆低配位ケイ素化合物の合成、構造、並びに機能 ケイ素は周期表で炭素の直下に位置し、炭素化合物と最もよく類似した化合物群を形成する。炭素が二重結合や三重結合などの多重結合化合物を容易に形成するのに対し、ケイ素は不飽和結合化合物を作りにくい。また、炭素陽イオンや炭素ラジカル等も、重要な中間体として提案され、安定に合成された化合物も数多くあるのに対し、ケイ素などの高周期14族元素では未踏の領域であった。本講演では低配位ケイ素化合物の合成、構造、並びに機能について述べる。 ◆遷移金属のような挙動を示すケイ素錯体 ケイ素は地殻の25%を構成する主要元素であり、ほぼ無尽蔵に存在する。そのことを踏まえ、触媒化学などで非常に有用であるが希少である遷移金属をこのケイ素で代替する技術開発は重要である。本研究室では近年、シリレン(二価ケイ素化合物)やシラノン(酸化ケイ素)などの高反応性ケイ素化合物の錯体が遷移金属のようなユニークな挙動を示すことを見出している。本講演では、これらのケイ素錯体の合成とその反応性に関する研究成果について議論を行う予定である。 |
備考 | 【問い合わせ先】 触媒化学融合研究センター 担当:白川 |