イベントスケジュール

第53回講演会 中部大学 中島江梨香助教、岐阜薬科大学 佐治木弘尚教授

イベント名 第53回講演会 中部大学 中島江梨香助教、岐阜薬科大学 佐治木弘尚教授
期日 2017.09.08
詳細

産総研触媒化学融合研究センターでは、様々な分野で活躍している大学、公的研究機関、企業等の方々をお招きして、講演会を開催することで分野の垣根を越えた連携の実現を目指しています。
今回は 「フロー合成化学」  をテーマとして下記の通り開催いたします。 多くの方々のご参加をお待ちしております。

日時:2017年 9月 8日(金)15:00~17:00
場所:産総研第5事業所第2本館 第4会議室(5-2-6603室)

講演概要:

◆環境に優しいフロー・システムを用いた不均一系不斉有機触媒反応の開発
中部大学 総合工学研究所 中島江梨香 助教

有機触媒は、高機能の触媒を安価に作ることが出来、毒性も殆どないにも関わらす、不斉合成ができるという特異性の為、グリーン・ケミストリーという分野において注目を集めている。フローケミストリーでは、これまで有機触媒を用いた均一系のフロー反応が報告されているが、固定化した触媒系が有利なことは言うまでもない。我々は、溶解性の極めて低い有機触媒を用いた繰り返し使用可能なカラム・リアクターで、 “パラレル型”で大規模合成が可能な、安全で環境に優しい閉鎖系での持続可能な不均一系化学反応プロセスの確立を目的としている。本講演では、私共の研究例を紹介する。

◆不均一系触媒とフロー合成
岐阜薬科大学  薬品化学研究室 佐治木弘尚 教授

本講演では、共生成物フリーであり、多段階連続フロー精密合成にも応用可能な、フロー式接触還元反応における触媒種と還元性官能基の系統的な活性相関とともに、極めて効率良く進行する芳香核還元反応について報告します。また、触媒カートリッジを通過する、わずか20秒で反応が完結するフロー式鈴木―宮浦反応とともに、不均一系触媒とマイクロ波を組み合わせた、マイクロ波応用フロー式溝呂木-Heck反応を中心に、当研究室の最近の研究成果を発表します。

第53回講演会チラシ

備考

【問い合わせ】 触媒化学融合研究センター:白川
Tel:029-861-2763,    E-mail:irc3-kouenkai-ml@aist.go.jp