第73回講演会 東京大学 五十嵐康彦助教、関西学院大学 田中大輔准教授
イベント名 | 第73回講演会 東京大学 五十嵐康彦助教、関西学院大学 田中大輔准教授 |
---|---|
期日 | 2019.08.30 |
詳細 |
産総研触媒化学融合研究センターでは、様々な分野で活躍している大学、公的 研究機関、企業等の方々をお招きして、講演会を開催することで分野の垣根を越 えた連携の実現を目指しています。 日時:2019年8月 30日(金)15:00~17:10 講演概要: <演題> 本講演では、マテリアルズインフォマティクスの有効なアプローチの一つで あるスパースモデリングの基礎について紹介する。スパースモデリングは、 大量の高次元データから恣意性なしにそのデータの背後にある仮説(モデ ル)を系統的に導くデータ解析を可能にし、2000年代より爆発的に応用が 進んでいる統計学/機械学習の枠組みである。マテリアルズインフォマティ クスにおけるスパースモデリングの応用例として、計算科学と情報科学の 融合によるリチウムイオン電池の電解液探索に向けた応用や、効率的な材 料探索によるナノシートの高効率収集への応用について講演する。 <演題> 一般に、金属-有機構造体(MOF)の節は複核金属クラスターから構成され ており、その構造はドット(0D)、ナノワイヤー(1D)、ナノレイヤー(2D)など 多岐にわたっている。MOF結晶を無機ナノクラスター集積構造と見做せば、 単なる無機構造の凝集では実現困難な高度な自己組織化構造が達成可 能であるため、優れた光物性やキャリア移動度の実現が期待できる。本発 表では、我々のグループが合成に成功した高次元クラスター構造を骨格中 に持つMOFの電子物性を報告し、従来合成が困難であった高次元クラス ターを節に持つ難結晶性MOFの合成条件探索を、機械学習によって効率 化する手法について提案する。
|
備考 |