第96回講演会 名古屋大学 八木亜樹子特任准教授、大阪大学 近藤美欧准教授
イベント名 | 第96回講演会 名古屋大学 八木亜樹子特任准教授、大阪大学 近藤美欧准教授 |
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期日 | 2023.04.12 |
詳細 |
産総研触媒化学融合研究センターでは、様々な分野で活躍している大学、公的研究機関、企業等の方々をお招きして、講演会を開催することで分野の垣根を越えた連携の実現を目指しています。 多くの方々のご参加をお待ちしております。 日時:2023年4月12日(水)15:00~17:00 講演概要: 15:00~16:00 グラフェンやダイヤモンドなどの炭素材料は、結合様式や構造に依存した機能をもつユニークな物質群である。我々は新たな炭素材料の創製を目指し、分子合成的アプローチによる合成研究を推進している。本講演では、「デンドリマー担持法による主骨格無修飾ナノカーボンの合成と応用」および「アダマンタン縮環アレーンの合成」について、開発経緯や合成の詳細、将来展望を概説する。また、合成した分子群の光学特性や酸化還元挙動なども示し、応用展開の可能性についても論じる予定である。
16:00~17:00 近年天然の光合成反応を人工的に模倣した、人工光合成反応が注目を浴びている。人工光合成反応は、小分子の多電子酸化還元による変換反応(以下では小分子変換と呼称する)により構成される。我々は、これまでに1つの材料中に分子中に複数の機能を発現させる「機能統合戦略」に基づき、小分子変換反応に対する触媒材料の開発研究を実施してきた。特に最近では、触媒活性サイト周辺の環境(反応場)を1つの機能としてとらえ、この反応場を反応活性サイトと戦略的に統合することでいくつかの興味深い知見を得ている。当日は、これら機能統合戦略に基づく小分子変換系の構築に関して詳細を発表する。
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備考 | 【問い合わせ先】 触媒化学融合研究センター 担当:白川 TEL:029-861-2763 |