第108回講演会 東京工業大学 庄子 良晃 准教授 、大阪大学 神林 直哉 助教
イベント名 | 第108回講演会 東京工業大学 庄子 良晃 准教授 、大阪大学 神林 直哉 助教 |
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期日 | 2024.03.07 |
詳細 |
産総研触媒化学融合研究センターでは、様々な分野で活躍している大学、公的研究機関、企業等の方々をお招きして、講演会を開催することで分野の垣根を越えた連携の実現を目指しています。
日時:2024年3月7日(木)15:00~17:00 <講演概要> 15:00-16:00 我々は、ホウ素を含む化学結合、分子対称性、立体構造、集積構造などを考慮した分子性物質の開発を通じて、機能の最大化や新機能発現を可能にする設計コンセプト(= ホウ素空軌道エンジニアリング)の開拓を目指している。学術的興味に基づいて開発した電子受容性ホウ素化合物が、意外にも材料の高機能化に役立つ例も見いだしつつある。最近では、ホウ素空軌道の近接積層構造に着目した物質開発にも取り組んでいる。空軌道の集積構造の制御に加えて、分子の動的な振る舞いを利用することで、空軌道準位のチューニングに留まらない創発的な機能発現が期待できる。
16:00-17:00 近年、新規機能性マテリアルの創成を目指し、多種多様な高性能・高機能高分子の新規合成法の開発が求められている。我々は、遷移金属錯体を用いることで新しい高分子合成について研究を進めている。最近、我々パラジウム開始剤としたイソシアニド–アレンのリビング環化共重合反応により、主鎖にキノリレン-2,3-メチレン骨格を有する新しい高分子の合成に成功している。この重合は、末端構造を含め構造を精密に制御することができる。さらに、この高分子は側鎖にアミノ酸誘導体を導入することで、主鎖のキノリン環がらせん状に積層した二次構造を構築することができる。
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備考 | 【問い合わせ先】 触媒化学融合研究センター 担当:白川 TEL:029-861-2763 |