第112回講演会 東京工業大学 石川理史准教授、京都大学 寺村謙太郎教授
イベント名 | 第112回講演会 東京工業大学 石川理史准教授、京都大学 寺村謙太郎教授 |
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期日 | 2024.07.30 |
詳細 |
産総研触媒化学融合研究センターでは、様々な分野で活躍している大学、公的研究機関、企業等の方々をお招きして、講演会を開催することで分野の垣根を越えた連携の実現を目指しています。 日時:2024年7月30日(火)15:00~17:00 講演概要: ◆結晶性複合酸化物の局所構造で発現する触媒機能 <講師>東京工業大学科学技術創成研究院フロンティア材料研究所 複合酸化物は電子状態や物性を戦略的に制御できることから、触媒として広く利用されている。しかし複合酸化物がどのように触媒活性を発揮しているか、多くは理解されていない。触媒性能を高めるため多成分化が進められた結果、組成・構造が複雑化したためである。我々は極めて優れた触媒性能を示す結晶性複合酸化物触媒の構造-活性関係に立脚して、複合酸化物の触媒活性構造をナノレベルで解明した。本講演では酸化触媒/酸触媒について、触媒活性が複合酸化物の局所構造で発現する様子を紹介する。 16:00~17:00 ◆H2Oを電子源とするCO2光還元~人工光合成への挑戦~ <講師>京都大学大学院工学研究科分子工学専攻 全世界的なcarbon neutralityの波はすでに既定路線になりつつあり,我が国は2050年におけるCO2排出量を実質ゼロにすると宣言した.将来にわたって継続的に大規模なCO2排出量の削減を実現しながら,安定かつ安全なエネルギーの供給および利用を担保するようなcarbon neutralityを達成するためには,再生可能エネルギーを用いたCO2変換技術が不可欠である.我々は安価かつ大規模にCO2再資源化を目指すためには,太陽光をエネルギー源・H2Oを電子源とするべきであると考えており,これまでに「H2Oを電子源とするCO2光還元」が「H2Oの光分解」と競争することを十分に認識して,真のH2Oを電子源とするCO2光還元の実現に尽くしてきた。 |
備考 | 【問い合わせ先】 触媒化学融合研究センター 担当:白川 |