第6回講演会 岐阜大学 村井利昭教授、関西大学 西山豊教授
イベント名 | 第6回講演会 岐阜大学 村井利昭教授、関西大学 西山豊教授 |
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期日 | 2014.01.31 |
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「有機合成の最前線」 産総研触媒化学融合研究センターでは、様々な分野で活躍している大学、公的研究機関、企業等の方々をお招きして、講演会を開催することで分野の垣根を越えた連携の実現を目指しています。 今回は「 有機合成の最前線」をテーマとして下記の通り開催いたします。 日時:2014年 1月 31日(金)15:00~17:00 講演概要: ◆チオカルボニルに端を発する反応開発・機能性分子創製 チオホルムアミドに対して、二つの異なる有機金属反応剤が連続して付加し、三級アミンを良収率で与える。この反応は、様々な置換基を有する有機金属反応剤を用いることができる。また高いジアステレオ選択性を示す。一方、二級チオアミドから窒素が隣接する炭素上が求核中心となるジアニオンが発生する。それに対して先のチオホルムアミドを付加させると分子内環化反応も進行し、前例のない5-アミノ-2-チアゾリンやチアゾールを与える。そのうち窒素上に芳香族置換基を有する誘導体は、強い蛍光発光を示す。しかもサイクリックボルタノグラムでは可逆な酸化波が観測され、サーモクロミズムやメカノクロミズムも観測された。講演ではこれらの詳細について述べる。 ◆レニウム触媒を用いた新規合成反応の開発 新しい触媒の開発は、効率的な新合成法の創出の大きな原動力につながり、有機合成・有機工業化学の大きな進展をもたらす。演者らはレニウム錯体を利用した新規触媒的合成反応を追求し、レニウム錯体がユニークな触媒作用を示すことを明らかにし、様々な炭素‐炭素形成反応の触媒として利用を検討してきた。本講演では、これまでに開発したレニウム錯体の触媒作用に基づく新しい炭素‐炭素結合形成反応、並びにレニウム錯体を触媒に用いた斬新かつユニークな多置換多環式芳香族化合物の選択的合成法について紹介する。 関連リンク:センター講演会 第6回チラシ |
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