イベントスケジュール

特別講演会 スイス連邦工科大学 Prof. Christophe Copéret 

イベント名 特別講演会 スイス連邦工科大学 Prof. Christophe Copéret 
期日 2014.08.18
詳細

触媒化学融合研究センターでは、“ 融合”をキーワードに様々な研究分野で活躍されている国内外の研究者をお招きし、講演会を開催しております。

今回お招きするCopéret教授は、根岸栄一先生 (2011年ノーベル化学賞) のもとでPh.D.取得、Sharpless先生 (2001年ノーベル化学賞) のもとでポスドクと、触媒研究における最先端の研究者とともに研究された後、若くしてETH Zürichの教授になられた新進気鋭の研究者です。論理的でありながら、なおかつ化学への情熱がこもったパワフルな講演をされるのが特徴で、今回も最新の研究結果を含む興味深い講演をして下さることと思います。皆様のご参加を心よりお待ちしております。

 

<講演題目>

“ Control surface functionalization towards single-site   catalysts and imaging technologies.”

<講師> Prof. Christophe Copéret
             (ETH Zürich)

日時:2014年 8月 18日(月)10:00~12:00
場所:産総研第5事業所第2本館第4会議室(5-2-6603室)


<講演概要>

金属酸化物担持触媒に関する研究は古く、化学品合成触媒として多数の工業化例があります。しかし、金属酸化物表面における反応の解析は難しく、メカニズムが不明瞭なまま利用されている例が多いのが現状です。Copéret教授は担体としてよく用いられるシリカ、アルミナなどの金属酸化物を、高温、高真空下で処理することにより表面水酸基の数と分布を制御し、整った金属酸化物表面を作成しました (Chem. Sci. 2011, 2, 1449.)。ここに金属錯体などを固定化することで、メカニズムが明らかな固定化触媒を生み出し、その知見に基づいて数々の高活性触媒を報告されてきました。最近では、工業的なエチレン重合触媒であるPhillips触媒の触媒活性種と反応機構を明らかにし、より高活性な触媒を報告されています (Proc. Natl. Acad. Sci. 2014, in press.DOI:10.1073/pnas.1405314111)。 触媒研究から派生して固体NMRやイメージング技術についても活発に研究されており (Chem. Soc. Rev. 2008, 37, 518.)、今回はそれらについてもご講演いただきます。

 

特別講演会チラシ

特別講演会概要

備考

【問い合わせ先】触媒化学融合研究センター担当:白川
E-mail: irc3-kouenkai-ml@aist.go.jp   TEL:029-861-2763