イベントレポート

第60回講演会 東京大学 内山真伸教授

講演会名 第60回講演会 東京大学 内山真伸教授
開催日 2018.07.23
開催場所 産総研第5事業所第2本館第4会議室(5-2-6603)
参加人数 42名
概要

理論と実験の協奏による反応機構解明 分子構築・機能創出

東京大学大学院薬学系研究科薬科学専攻 (兼)理化学研究所 内山元素化学研究室
内山 真伸 教授

理論計算は、不安定な化合物の構造を示し、結合の種類や特性を明らかにすることから、しばしば矢印で描く反応機構からは推察しえない、意外な気付きを与える。本講演では、理論と実験の協奏から得られた新たな発見について、Boron anionの生成、Bicyclo[1.1.1]pentane類縁体の合成、cycloparaphenyleneの合成と応用などの幾つかの例を提示いただいた。一方で、理論計算を十分に活用するには化学的センスが必要であり、また実験による実証には不屈の執念が必要である。双方を使いこなす人材の育成が急務となっている。