イベントレポート

第62回講演会 岡山大学 仁科勇太准教授

講演会名 第62回講演会 岡山大学 仁科勇太准教授
開催日 2018.09.26
開催場所 産総研第5事業所第2本館第4会議室(5-2-6603)
参加人数 26名
概要

炭素触媒を用いる有機合成

岡山大学 異分野融合先端研究コア 仁科勇太 准教授

酸化グラフェン(GO)は、還元することでグラフェンになるため、グラフェンの前駆体として期待されている。また、GOは非常に還元されやすい物質、つまり酸化剤であるといえ、これまでアルコールなどに対して酸化剤として働くことが分かっている。一方、GOがアルコールの酸化触媒になるという報告もあり、反応剤(reagent)と触媒(catalyst)の区別ができていない。

本講演では、GOおよびその還元体(rGO)の役割として、反応剤と触媒の違いを明確にし、反応メカニズムに基づいて酸化反応や還元反応、およびカップリング反応を開拓することで、GOおよびrGOといった2次元炭素材料が金属を用いない固体触媒として機能することを紹介していただいた。