イベントレポート

第73回講演会 東京大学 五十嵐康彦助教、関西学院大学 田中大輔准教授

講演会名 第73回講演会 東京大学 五十嵐康彦助教、関西学院大学 田中大輔准教授
開催日 2019.08.30
開催場所 産総研第5事業所第2本館第4会議室(5-2-6603)
参加人数 43名
概要

◆スパースモデリングの基礎とマテリアルズインフォマティクスへの展開

東京大学大学院新領域創成科学研究科 科学技術振興機構 さきがけ(兼任)
五十嵐康彦 助教

本講演では、近年データ駆動型科学の分野で注目を集めているスパースモデリングについて、その基礎についてご説明いただくとともに、学術での活用で期待されることについてお話をいただいた。さらに、リチウムイオン電池の電解液材料探索やナノシート合成開発に本技術を応用した事例などについてご紹介頂いた。触媒センターのみならず、このテーマに関心のある他部門の職員の方々も多数参加を頂いた。

 

 

 

 

 

 

◆機械学習を活用した難結晶性新規金属有機構造体(MOF)の合成

関西学院大学理工学部化学科 科学技術振興機構 さきがけ(兼任)
田中大輔 准教授

新しいMOF材料の合成は通常は試行錯誤を繰り返す必要がある。本講演では、ハイスループットスクリーニング技術と機械学習を導入することで、従来合成が困難であった高次元クラスターを節に持つ難結晶性MOFの合成条件探索を効率化した研究事例についてご紹介頂いた。本手法は新規材料開発の手法として極めて有用であると考えられ、今後の研究開発に大変参考となる非常に有意義な講演会となった。