反応サイトが制御されたナノシート光触媒の開発
熊本大学先端科学研究部 伊田 進太郎 教授
本講演会では、熊本大学の伊田進太郎教授に新規二次元構造材料であるナノシートの光触媒への応用展開をご講演いただいた。29名の聴講者に、光触媒の基礎概要ならびに問題点を説明し、それを解決するナノシートの利点を示した。また、得られた研究成果は、ナノシート特有の性能があらわれており、実験ならびに計算科学に基づいて特性発現のメカニズムを明らかにした。特に、ドープ型ナノシートでは反応サイトを意図的に制御することで特異的な活性が誘発され、
光触媒の新たな物質設計指針を提供いただいた。以上の講演内容は、触媒化学融合研究センターのみならず太陽光発電研究センターの研究者に有益な情報となり、質疑応答も活発に行われた。
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