第98回講演会　北海道大学 大友亮一 准教授、神戸大学 松原亮介 准教授

◆準安定な原子価をとった金属酸化物の触媒材料としての可能性

北海道大学大学院地球環境科学研究院 大友亮一 准教授

準安定な原子価をとった金属酸化物の合成と触媒機能開拓の研究について講演いただいた。今回は特に低原子価をとったチタン酸化物の合成、酸触媒や触媒担体としての機能に焦点を当て、通常の触媒材料として用いる最も安定な酸化チタンとの構造の違いやそれを基にして発現するユニークな触媒機能について紹介いただいた。

◆遷移金属を用いないCO2光還元反応

神戸大学大学院理学研究科　松原亮介 准教授

本講演では、講演者がこれまで、開発してきた有機光触媒を用いる新反応開発を中心に、有機光反応の基礎講座を含めて、最先端の研究成果を紹介いただいた。特に、協同触媒系による、有機光触媒を用いる、常温常圧での二酸化炭素のギ酸への還元反応について、詳細な反応メカニズムの解明を含め、紹介いただいた。