第119回講演会　University of Konstanz　 Prof. Dr. Stefan Mecking

◆Molecular and Supramolecular Mechanisms of Functional Group Tolerant and Aqueous Polymerization Catalysis

University of Konstanz　　Prof. Dr. Stefan Meckin

今回、環境負荷に乏しい水溶媒を用いて、ポリエチレンを精密かつ超高分子量で合成できる金属触媒に始まり、ポリエチレンの代替としての使用が期待される長鎖アルキル基から生じるポリエステルの合成研究など、高分子合成における今後の社会展望に向けて価値ある講演いただいた。水溶媒反応の根幹となる、金属触媒設計とその重合メカニズム、最新の触媒反応を活用した長鎖アルキル基からなるポリエステルモノマーの合成など、当センターが推進する触媒技術の開発においても価値の高い話題を、わかりやすくお話しいただいた。その中で、研究の深さ、楽しさ、難しさなどを伝えていただき、われわれがこれからの研究を進めるうえで大変参考になるものであった。質疑応答では活発に議論が行われ、十分に実りのある講演会となった。