第5回講演会　宮武健治教授　山梨大学クリーンエネルギー研究センター

◆アニオン交換膜：設計、物性解析、電気化学デバイスへの応用

◆宮武健治　教授　山梨大学　クリーンエネルギー研究センター

アルカリ形燃料電池に利用するためのアニオン交換膜について、その設計思想から実機評価までの幅広い研究成果を紹介いただいた。さらに、燃料電池に留まらず、アルカリ水電解デバイスへの応用研究や、データ駆動型コンピューターサイエンスによる高分子材料の性能向上に向けた最新の研究内容についてもご紹介いただいた。

高分子の化学構造の編集と、その配列をブロック型に制御するとことによる高次構造の設計、さらには電気化学デバイスの発電特性の向上など、ミクロからマクロスケールの幅広い視点からの取り組みによって、緻密にデバイスを構築する様子は大変示唆に富んでおり、本部門で取り組んでいる高分子化学の研究に役立つ情報を得ることができた。発表後の質疑応答でも、参加者との間で活発な議論が行われた。