TEAM

地球環境の保全と有限化学資源である石油の使用量軽減のため、触媒・環境・エネルギー・化学工学分野の技術を集約し様々な研究を行っています。特に、「再生可能な有機資源あるいは非在来型資源からの化学基礎原料の製造システムの構築」を実現するための、環境負荷の低い新規化学工業プロセスを開発し、新しい化学産業の創成を目指しています。また、固体触媒の開発研究に加え、高度なその場計測・分析技術も駆使しながら、実用化に向けた固体触媒の高性能化を進めています。

研究チーム長 中村 功 博士(工学)

研究テーマ

  • エネルギーキャリア・ アンモニア利用基盤技術
  • バイオマスから各種化学品原料製造プロセスの開発
  • 金属クラスター触媒の機能設計

エネルギーキャリア・ アンモニア利用基盤技術

近年、環境保護の観点から水素をクリーンエネルギー源として用いることが注目されています。一方、水素は、輸送することが困難であることから、液体アンモニアがエネルギーキャリアとして考えられており、アンモニアからの高純度水素供給システムを開発することで、水素ステーションコストが大幅に削減され燃料電池自動車の普及を促進することが期待できます。

バイオマスから各種化学品原料製造プロセスの開発

炭酸ガス発生抑制と将来の石油資源の高騰・枯渇に備え、化学品原料を石油系資源から非可食性バイオマス資源に転換することが求められています。プラスチック製品についてはバイオマス資源を原料とする樹脂が開発されていますが、コストや性能の点で必ずしも十分とは言えません。当研究チームでは、化学品原料をバイオマス由来物質より効率よく製造する技術の開発を行っています。

金属クラスター触媒の機能設計

金属酸化物、炭素材料、高分子、有機-無機ハイブリッドで、物性や多孔構造等が異なる様々な物質の表面上に直径2 nm以下の金属クラスターを直接分散・固定化する方法を開発し、これらの材料を触媒として用い気相酸素酸化、液相酸素酸化、選択的水素化、有機合成等でこれまでにない新しい反応の開拓を行ない、GSCの新たな展開を目指しています。

メンバー

  • 研究チーム長

    中村 功

  • 主任研究員

    Asima Sultana

  • 主任研究員

    志村 勝也

  • 主任研究員

    宮澤 朋久

  • 主任研究員

    日隈 聡士

  • 派遣研究員

    桜庭 琢士

  • 派遣研究員

    金子 公洋

  • 派遣研究員

    中山 幸弘

  • 派遣研究員

    柳田 真樹子

  • 派遣研究員

    橘内 稔