お知らせ

原町高校・相馬高校の皆さんが産総研を訪問しました。

 8/5に、福島県の原町高校(南相馬市)と相馬高校(相馬市)の学生の皆さんが産総研を訪問しました。
 午前中には3つの研究室の見学が行われました。有村研究員(触媒化学融合研究センター・官能基変換チーム)からは「ゲル型分子ロボット」について、神徳研究員(機能化学研究部門・スマート材料研究グループ)からは「光によって性質が変わるスマート材料」について、雑賀研究員(機能化学研究部門・バイオケミカルグループ)からは「微生物が創り出すバイオサーファンクタント」についての紹介がありました。高校生の皆さんには少し難しい内容もありましたが、科学や研究の面白さが伝わったのではないかと思います。
 お昼は、神徳研究員、雑賀研究員に加え、触媒化学融合研究センターの若手研究員(田中研究員・革新的酸化チーム、矢田研究員・革新的酸化チーム、佐藤研究員・ケイ素化学チーム、別部研究員・ケイ素化学チーム、吉村研究員・ヘテロ原子化学チーム、市塚研究員・固体触媒チーム)と添田さん(経理部・福島県出身)を交えて、お弁当を食べながら懇談会が行われました。午前中の見学を振り返ったり、進路相談をしたり、若手研究員が取り組んでいる研究についての紹介などが行われました。熱心に若手研究員の説明に耳を傾ける姿がとても印象的でした。
 午後からは、根本研究員(触媒化学融合研究センター・官能基変換チーム、原町高校出身)による鈴木カップリングの演示実験と、佐藤一彦研究センター長(触媒化学融合研究センター・福島県出身)による講話がありました。同県出身者の二人の講演は、高校生の皆さんの励みになったのではないかと思います。

 なお、本事業は日本化学会の東日本大震災復興支援事業の一環として、産総研と福島県高文連との共催で行われました。また、鈴木カップリングの演示実験に関しては、和光純薬工業株式会社様、中山商事株式会社様のご協力を賜りました。この場を借りて深謝申し上げます。

佐藤センター長、根本研究員と原町高校・相馬高校の皆さん
佐藤センター長、根本研究員と原町高校・相馬高校の皆さん