第93回講演会 住友ファーマ株式会社 臼谷 弘次主席研究員、三菱ケミカル株式会社 山下 修治主席研究員、九州大学 國信 洋一郎教授
イベント名 | 第93回講演会 住友ファーマ株式会社 臼谷 弘次主席研究員、三菱ケミカル株式会社 山下 修治主席研究員、九州大学 國信 洋一郎教授 |
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期日 | 2023.02.07 |
詳細 |
産総研触媒化学融合研究センターでは、様々な分野で活躍している大学、公的研究機関、企業等の方々をお招きして、講演会を開催することで分野の垣根を越えた連携の実現を目指しています。 日時:2023年2月7日(火)14:00~17:15(16:00〜16:15は休憩時間) 講演概要: 14:00~15:00 フロー合成技術はバッチ型反応器に比べて①精密な混合、②精密な滞留時間制御、③精密な温度制御を可能とする技術である。この技術の適用により従来のバッチ型反応器では実現できなかった化学反応の高効率的な制御が可能となり、ひいては生産性を大きく改善できることが見込まれている。しかしながら本技術の医薬品生産への適用には課題も多い。本講演ではフロー合成技術の医薬品生産プロセスへの適用を目指した企業研究における技術開発の一例を紹介する。 15:00~16:00 本題目は、恩師である平間正博先生(東北大名誉教授)が色々な講演会で使われていた題目である。当時助教の演者は、失礼ながらあまり気に留めていなかったが、その後、大学講師、海外ポスドク、公益財団法人、化学企業という職歴を経る中で、少しではあるが、その大切さが分かってきたように思う。 本講演では、化学の話をわずかに交えながら、様々な環境で研究を続けてきた演者の体験談をご笑覧いただければありがたい。 16:15~17:15 炭素-水素結合変換反応の開発では、位置選択性の制御が重要な課題である。我々は、触媒と基質間や基質と反応剤間に働く非共有結合性相互作用を巧みに利用することにより、位置選択的な炭素-水素結合変換反応の開発に成功した。また、(ヘテロ)芳香族化合物の電子的・立体的な環境を制御することで、位置選択的なフッ素官能基導入反応の開発にも成功している。本講演では、それらの研究成果について紹介させていただく。
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備考 | 【問い合わせ先】 触媒化学融合研究センター 担当:白川 TEL:029-861-2763 |