第101回講演会 名古屋大学 井改知幸准教授、京都大学 金森主祥助教
イベント名 | 第101回講演会 名古屋大学 井改知幸准教授、京都大学 金森主祥助教 |
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期日 | 2023.10.03 |
詳細 |
産総研触媒化学融合研究センターでは、様々な分野で活躍している大学、公的研究機関、企業等の方々をお招きして、講演会を開催することで分野の垣根を越えた連携の実現を目指しています。 日時:2023年10月3日(火)15:00~17:30 <講演概要> 15:00~16:00 ※講演者都合により開催延期 環状の繰り返しユニットが二本以上の化学結合で連結した“ハシゴ状”の構造を有す る化合物は、ラダー型(高)分子と呼ばれる。本講演では、完璧な環化効率・化学選択 性・高汎用性を兼ね備えたアルキンの芳香環化反応の開発とそれを活用した共平面 や環状を含む多彩な形状のラダー型分子および高分子の設計と合成について紹介す る。さらに、骨格中に不斉を導入することで、分子の構造をらせん状に制御することも できる。得られるヘリカルラダー型(高)分子の動的/静的キラルな性質、二次構造、さら に、不斉なラダー構造に由来するキラル機能発現(不斉識別能や円偏光発光特性)に ついても併せて紹介する。 16:00~17:00 発表者らはこれまで、有機置換アルコキシシラン化合物を用いたゾル−ゲル法により、 柔らかいシリコーン多孔体を合成し、その力学物性や熱物性について検討を行ってき た。通常、シリコーン系は疎水性の高い前駆体や重合物を扱うため水溶液系における 合成は難しいが、反応メカニズムなどの化学的要因や相分離などの物理的要因を理 解し、それらを制御するための手法を開発することによって、シリコーン多孔体を得る ことが可能となってきた。本講演では、このような水溶液シリコーン合成系における基 本的な考え方をはじめ、多孔体の構造制御や力学物性制御など、発表者らがこれま でに得た知見を提示・共有し、ユニークな材料研究への展開について議論したい。 |
備考 | 【問い合わせ先】 触媒化学融合研究センター 担当:白川 TEL:029-861-2763 |