第101回講演会　京都大学 金森主祥 助教

◆水溶液で作る柔軟シリコーン多孔体

京都大学大学院理学研究科 化学専攻 金森 主祥 助教

トリアルコキシシランとジアルコキシシランを中心とした、ゾルーゲル反応による、超臨界CO2プロセスを用いないシリカエアロゲルの合成と、その機械的強度等についてご講演いただいた。従来のシリカエアロゲルは耐熱性は優れているものの、機械的強度が低い問題があるが、開発した合成方法により作成したシリカエアロゲルは曲げることが可能なほど柔軟性を有する画期的な材料であることをご紹介いただいた。また、海外のアーティストとのコラボレーションや科学捜査への協力など、多岐にわたる展開についてご紹介いただいた。触媒化学融合研究センターでは多くの新規有機ケイ素化合物の合成を行っていることから、今後の材料展開に非常に役立つご講演であった。