イベントスケジュール

第106回講演会 UC Berkeley 塚本 翔大 博士研究員、岡山大学 西原康師 教授

イベント名 第106回講演会 UC Berkeley 塚本 翔大 博士研究員、岡山大学 西原康師 教授
期日 2024.01.25
詳細

産総研触媒化学融合研究センターでは、様々な分野で活躍している大学、公的研究機関、企業等の方々をお招きして、講演会を開催することで分野の垣根を越えた連携の実現を目指しています。
多くの方々のご参加をお待ちしております。

 

日時:2024年1月25日(金)16:00~17:30
場所:産総研中央事業所5群 第4会議室(6603室)

<講演概要>

 15:00-16:00
◆Electron Transfer in Catalysis, Material Synthesis, and Energy Storage
<講師>UC Berkeley 塚本翔大博士研究員

電子移動反応は、生体内での酵素反応や化学触媒反応、また発光デバイスや蓄電デバイス中において重要な役割を担い、生物学から物理学に至るまで、様々な課題を解 決するための基盤となり得る。本講演では、2つの異なる研究課題から電子移動化学 の研究に焦点を当てる。 第一に、触媒反応としての電子移動化学について発表する。特に、炭素–水素結合を 炭素–炭素結合と水素ガスに直接変換する電子移動型触媒反応、およびその応用に ついて報告する。第二に、蓄電デバイスとしての電子移動化学について発表する。こ こでは、次世代大容量蓄電デバイスとして期待される水系有機レドックスフロー電池の 有機電解質開発とその発展について論じる。

 

16:00~17:30
◆クロスカップリングを利用するπ共役系分子の精密合成と有機半導体材料への応用
<講師>岡山大学異分野基礎科学研究所 西原康師 教授

2010年にノーベル化学賞の対象となった、クロスカップリング反応は、sp²炭素-炭素結合形成の有効な手段として広く知られている。特に、π電子系有機分子の高効率かつ高選択的な合成手法は、有機機能性材料開発に不可欠である。それにより、有機電界効果トランジスタおよび有機薄膜太陽電池などの優れた半導体特性を有する低分子や高分子の創製が可能となる。本講演では、様々な多置換オレフィン類や特異な電子構造を有し、骨格内にチオフェン環を導入したフェナセン型分子の設計、クロスカップリング反応を利用した効率的な合成法の開発、および合成した分子の物性について紹介する。

 

第106回センター講演会チラシ

備考

【問い合わせ先】 触媒化学融合研究センター 担当:白川  TEL:029-861-2763
E-mail:mari-shirakawa@aist.go.jp   HP:https://irc3.aist.go.jp/