第98回講演会 北海道大学 大友亮一准教授、神戸大学 松原亮介准教授
イベント名 | 第98回講演会 北海道大学 大友亮一准教授、神戸大学 松原亮介准教授 |
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期日 | 2023.08.28 |
詳細 |
産総研触媒化学融合研究センターでは、様々な分野で活躍している大学、公的研究機関、企業等の方々をお招きして講演会を開催することで、分野の垣根を越えた連携の実現を目指しています。 日時:2023年8月28日(月)15:00~17:00 <講演概要> 15:00~16:00 <講師>北海道大学大学院地球環境科学研究院 大友亮一 准教授 金属酸化物は熱的・機械的安定性に優れ、固体状態にあって酸塩基性や酸化還元性を示すため、多様な化学反応のための触媒材料として利用されている。しかし、これまでに利用されてきた金属酸化物のほとんどが最も安定な原子価をとった金属酸化物である。我々は、“準安定な原子価をとった金属酸化物の合成と触媒機能開拓”を目標にした研究に取り組んでいる。本講演では、低原子価をとったチタン酸化物の合成、酸触媒や触媒担体としての機能などについて紹介する。
16:00~17:00 <講師>神戸大学大学院理学研究科 松原亮介 准教授 CO2の光還元反応はCO2濃度の低減化と炭素資源の生成を同時に行う有用な反応である。今回我々は有機ヒドリド化学種を触媒的に用いることで、遷移金属を用いないCO2の光還元反応を達成した。有機ヒドリドとしてベンゾイミダゾリン誘導体、光増感剤としてカルバゾール誘導体を使用し可視光を照射することで、CO2から蟻酸塩を選択的に生成することができた。講演では詳細な反応機構解析についても報告する。
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備考 | 【問い合わせ先】触媒化学融合研究センター担当:白川 TEL:029-861-2763 |