第100回講演会 名城大学 吉田圭佑助教、名城大学 坂井健男准教授
イベント名 | 第100回講演会 名城大学 吉田圭佑助教、名城大学 坂井健男准教授 |
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期日 | 2023.09.29 |
詳細 |
産総研触媒化学融合研究センターでは、様々な分野で活躍している大学、公的研究機関、企業等の方々をお招きして、講演会を開催することで分野の垣根を越えた連携の実現を目指しています。
日時:2023年10月3日(火)15:00~17:30 <講演概要> 15:00~16:00
有機分子触媒は金属を使わないことから、環境調和型の触媒として注目を浴び、多くの研究がなされている。一方で有機分子触媒を利用する四級炭素、四置換炭素のエナンチオ選択的な構築法の報告例や天然物合成への応用例は少ない。当研究室では、有機分子触媒による不斉四級炭素含有スピロインダン合成法の開発に成功し、その方法論をケシ科植物から単離されたプロアポルフィンアルカロイド類の全合成に応用した。また、ピリジンN-オキシドを触媒とするアルコール類の官能基化やヘテロ原子同士の選択的カップリング反応の開発を行い、医薬品や天然物合成への応用を目指している。今回の講演では、これらの研究に至った経緯や展開状況を紹介する。
16:00~17:00
多くの触媒やイオン性反応剤の構成成分でもある超強酸共役塩基の開拓は、新たな化学への展開が期待できる重要な研究である。シクロペンタジエンに4つ又は5つのシアノ基が置換したテトラシアノシクロペンタジエニド(TCCP)又はペンタシアノシクロペンタジエニド(PCCP)は、五角形の形が特徴的な超強酸共役塩基である。今回、TCCP類の独自の合成法、官能基化法の確立から始まり、NanoGoblin、相関移動触媒、イオン対抽出、金-銀共触媒系反応への応用、開発した反応を用いた全合成研究に至るまでをご紹介する。
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備考 | 【問い合わせ先】 触媒化学融合研究センター 担当:白川 TEL:029-861-2763
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